ATF研究助成
※2023年11月 財団名称変更により ATF研究助成に変わりました。
2022年度ATI研究助成の採択テーマは下記のとおり決定されました。
- 応募数 : 50件
- 採択数 : 5件
- 助成金総額 : 500万円
No. | 研究題目 | 氏名 | 役職 | 所属研究機関 | |
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1 | ペプチドを用いた タンパク質繊維内包微小管の創製 |
稲葉 央 | 准教授 | 鳥取大学 | |
所属研究室では、松浦和則教授を中心にペプチドからなる球状集合体(人工ウイルスキャプシド)の構築を推進している。本申請研究は、申請者らが開発した微小管(細胞骨格の一種) の内部に結合するペプチドを基盤とし、微小管内部にタンパク質繊維を導入するものであることから、松浦教授のテーマとは全く異なる。大学院生2 名とともに研究を遂行する予定である。 ペプチド合成装置や液体クロマトグラフィー、タンパク質発現・精製などは所属研究室の設備を使用する。 | |||||
2 | 精密重合を用いた 超集積ペロブスカイト量子ドットレーザー |
江部 日南子 | 助教 | 山形大学 | |
研究室では、松井教授を中心に高分子合成、コロイド化学の設備を用いて機能性高分子の研究
を推進している。今回提案するペロブスカイト量子ドットの研究は、申請者がこれまで培って きたペロブスカイト量子ドットLED デバイスの研究と新しく所属した松井研究室の高分子科学 を融合する申請者のアイデアである。材料合成に関しては研究室の設備を用い、大学院生1名と研究を行う予定である。さらに本申請により分光器を購入し光学特性解析を進める。 |
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3 | 金属ナノクラスター連結体による 次世代電子材料の創製 |
川脇 徳久 | 講師 | 東京理科大学 | |
研究室では、液相プロセスによる化学合成法を用いて金属クラスター合成の研究を推進している。本申請は、研究室の液相合成装置の設備を用いるが、今回提案する有機―無機ハイブリッド金属ナノクラスターによる次世代電子デバイス開発の研究は、新しい光誘起単結晶化手法の着想に基づくものであり、申請者のアイデアである。大学院生2名と研究を行う予定である。 | |||||
4 | 成膜過程表面における分子配列制御 | 田中 正樹 | 助教 | 東京農工大学大学院 | |
研究室では、中村教授を中心に電気化学測定の設備を用いてイオン液体を用いた新機構電池に 関する研究を推進している。本申請は、研究室の合成設備などを用いるが、今回提案する真空 蒸着による分子の自発配向の研究は、新しい表面・界面での分子間相互作用の着想に基づくも のであり、申請者のアイデアである。また、申請者が単独で研究を行う予定である。 | |||||
5 | ナノ 磁性体を基盤とした 磁化状態トモグラフィ法の開拓 |
日置 友智 | 助教 | 東北大学 | |
研究室では、齊藤教授を中心に極低温装置、電子線・フォトリソグラフィ設備と磁気測定装置を用いて低温環境での磁性体中の磁化ダイナミクスの研究を推進している。本申請は研究室の上記設備を用いるが、今回提案する磁壁を用いた量子相関形成の研究は、磁性体中のナノ構造である磁壁と量子相関の長さスケールを利用した全く新しい着想に基づくものだり、申請者のアイデアである。大学院生1名と研究を遂行する予定である。 |