沿革
「無名会時代(1971~1986年)」
3人の発起人、服部一郎氏 (セイコー電子工業 (現在のセイコーインスツル) 社長) 、原禮之助氏 (セイコー電子工業副社長、後日社長) 、和田昭允氏 (東京大学名誉教授) の時代認識と活動アイディアから始まりました。これからは大学等での研究、会社での技術開発、そして企業経営も広い知識が必要で、技術は縦割りではなく横にも広げ、人文社会科学など別の分野の視点も持ちたいとして、幅広い分野の人との交流・議論という活動を15年間続けました。
「新世代研究所(1986~1993年)」
任意団体 「新世代研究所」 が設立され、初代理事長に向坊隆氏 (元 東京大学総長) が就任し、更に広い分野の多くの人が集まり活発な交流が始まりました。活動領域を 「科学技術」 とし、産学共同も視野に入れ、若手人材育成という方針を加え、自由な発想を促し高く広い視点から新しいコンセプトの創出を目指しました。またこの時に先進的な 「ナノセンシング」 を統一テーマとしました。
「財団法人新世代研究所(1993~2012年)」
1993年6月に財団法人を発足させると同時に設立趣意を掲げました。 1997年に原禮之助氏が第2代理事長、2003年には伊達宗行氏 (大阪 大学名誉教授) が第3代理事長に就任し、専門領域を超えた研究の促進、国際的な人材交流、若手研究者助成等を進めました。また 「ナノサイエンス・ナノテクノロジー」 を統一研究テーマとしました。
「公益財団法人新世代研究所(2012年~ )」
2012年4月に内閣府認定の公益財団法人となりました。 公益事業として、専門領域を超えた科学技術研究の推進、若手研究者への研究助成、科学技術普及の為の公開講座と整理し、評議員会・理事会・監事会という内部統制体制、基本財産・特定資産という資産管理体制を整備しました。
2020年に遠藤守信氏 (信州大学特別栄誉教授) が第4代理事長に就任しました。財団設立から30年経ち、社会環境も研究環境も大きく変化し、様々な社会課題が出現しています。この変化へ対応する為に、今までの活動成果と貴重な人材をベースとし、財団関係者と外部招待者による広範囲な交流の場ATF合同コンファレンスを2023年に新設、2024年には研究会テーマのリニューアル、などを進めています。