ATF研究助成
※2023年11月 財団名称変更により ATF研究助成に変わりました。
2019年度ATI研究助成の採択テーマは下記のとおり決定されました。
- 応募数 : 74件
- 採択数 : 4件
- 助成金総額 : 400万円
No. | 研究題目 | 氏名 | 役職 | 所属研究機関 | |
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1 | ナノワイヤを基盤とした 次世代尿解析技術の創出 |
安井 隆雄 | 准教授 | 名古屋大学 | |
日本をはじめ、世界中の多くの国で高齢化が進む中で、WHOは「がん」の克服の必要性を唱えている。本研究は、「がん」の克服を目標とし、自己組織化技術・ナノ微細加工技術・高速電子回路技術を融合させることで、他国の追随を許さない”身体的・精神的な負荷が低い尿を用いたがん診断技術(次世代の尿解析技術)”をセンサデバイスによって創出し、従来原理的に困難であった尿による定期的ながんモニタリングを実証する。 | |||||
2 | 異種元素配合サブなの粒子の物性・機能に関わる 組成効果の解明 |
塚本 孝政 | 助教 | 東京工業大学 | |
近年、ナノ粒子よりも更に小さな「サブナノ粒子」が、ナノ粒子には無い興味深い性質を示すことが発見された。しかしながら、これまでサブナノ粒子の精密合成は技術的に困難であったため、現在でもこの新たな学術領域の開拓は進展していない。本研究では、新たに開発されたアトムハイブリッド法を用いて異種元素配合サブナノ粒子の合成を行い、未だ明らかとなっていないサブナノ粒子の物性・機能の解明、および学理の構築を目指す。 | |||||
3 | 高垂直磁気異方性磁性体薄膜における 超高速スピン軌道トルク磁化反転の観測 |
飯浜 賢志 | 助教 | 東北大学 | |
本研究では高速かつ低エネルギーで磁化状態を制御することができるスピン軌道トルクに着目し、高垂直磁気異方性を有する磁性体薄膜の超高速スピン軌道トルク磁化反転を実証することを目的とする。超短パルスレーザーを用いること超短電流パルスを生成し、ストロボスコピックな時間分解計測により超高速スピン軌道トルク磁化反転の観測を目指す。 | |||||
4 | A.I.支援原子間力顕微鏡を用いた メカノバイオロジーに基づく早期がん診断 |
王 洪欣 | 研究員 | 物質・材料研究機構 | |
がん発生の初期段階でがん細胞を検出することは、がんを治癒し、患者の命を救うために極めて重要です。本研究では、生細胞の機械的特性を測定することによって癌性細胞検出のための純粋な物理的スキームを開発することを提案する。生細胞の機械的性質は、ナノメートルの分解能で高速原子間力顕微鏡によって測定される。ビッグデータは自動的に取得され、A.I.によって分析されるため、がん細胞と正常細胞との正確な区別が可能になります。 |