ATF研究助成
2024年度ATF研究助成の採択テーマは下記のとおり決定されました。
- 応募数 : 53件
- 採択数 : 5件
- 助成金総額 : 500万円
No. | 研究題目 | 氏名 | 役職 | 所属研究機関 | |
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1 | スピントルクによる反強磁性ナノ構造の 超高速・高効率制御 |
竹内 祐太朗 | ICYS リサーチ フェロー |
物質・材料 研究機構 |
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申請者が 研究活動している N IMS のスピン物性グループ 葛西伸哉グループリーダー では、 成膜・微細加工 ユニット および種々の 電気測定・薄膜評価 装置 を用いてスピントロニクス 材料・ デバイス研究を高いレベルで実施することができる。 本研究では 反強磁性体 ナノ構造 の メモリ 素子 の高速電流制御を実証するとともに、 更なる低消費電力化・ 低書き込みエラー率にむけた 材料研究を行う。 これまで 強磁性体を中心に利用し た本グループの活動とは全く異なるテーマ であり、申請者独自のアイデアである。 本研究は申請者が単独で行う予定である。 | |||||
2 | 量子センサによるナノ薄膜物性の開拓 | 佐々木 健人 | 助教 | 東京大学 | |
研究室では、小林教授を中心として量子センサを用いた物性研究を行っている。量子センシン グ技術については、申請者が研究を推進している。本提案は、ナノ薄膜測定にむけた量子セン サの作製と実証、ナノ薄膜中の量子センサの物性調査と探索を行うものであり、申請者自身の アイディアである。本申請では、申請者が設計した量子センシングに対応する蛍光顕微鏡、共 用施設における微細加工装置を用いる。主に申請者自身で実験・解析等を行うが、ナノ薄膜中 の量子センサ物性調査に関しては博士学生一人名と進める。 | |||||
3 | プローブ利用ナノポアによる体液中 |
竹内 七海 | 特任助教 | 東京農工大学 | |
研究室では、川野竜司教授を中心に電気生理設備を用いて人工設計ペプチドナノポアの研究を推進している。本申請は、研究室の電気生理設備を用いるが、今回提案する高感度検出の研究は、申請者が独自に発見した物理化学的現象の着想に基づくものであり、申請者のアイデアである。ナノポアと核酸分子の相互作用を計算するモデリングについてローマ・トルヴェルガタ大学のMauro Chinappi博士にご協力いただく予定である。 | |||||
4 | フォトニック分子ワイヤの開発と |
豊田 良順 | 助教 | 東北大学 | |
研究室では、坂本良太教授を中心に金属錯体合成の設備を用いて触媒材料開発を推進している。本申請は、研究室のドラフトチャンバー、シュレンクライン、紫外可視吸収・発光分析装置を利用するが、今回提案するフォトニック分子ワイヤの研究は、ナノ物質内部で起こる微小現象を錯体化学の構造を活かして理解するという着想に基づくものであり、申請者のアイデアである。申請者が指導している大学院生1名と学部生1名と研究を行う予定であり、理論シミュレーションおよび過渡分光分析については適宜学外の研究グループとの共同研究を行う。 | |||||
5 | 界面イオンダイナミクスを可視化する |
山岸 裕史 | 主任 研究員 |
産業技術 総合研究所 |
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所属研究グループでは、高度解析技術と計算科学の融合を通じて、蓄電池材料が持つナノレベルの物性や機能を研究している。本申請では、研究グループが保有する顕微鏡装置や電池試料の作製設備を用いるが、今回提案する電池内部界面の解析技術は、申請者がこれまで独自に培ってきた高速電位計測技術および統計的信号処理を用いた画像処理法に基づいて着想を得たものであり、申請者独自のアイデアである。本申請は、申請者自身が研究を行う予定である。 |