量子物質研究会
代表 越野 幹人(大阪大学大学院 理学研究科 教授)
●研究会コンセプト
物質が持つ物理的な性質は量子力学によって記述されるが、その多くは有効的な古典力学を用いて近似的に理解することができる。一方で近年、真に量子的な性質が巨視的現象に及び、単純な古典対応が存在しないような物質も数多く発見され、これらは「量子物質」と総称される。量子物質には、超伝導体や強相関電子系、グラフェンやトポロジカル絶縁体など非自明なトポロジーを持つ物質、2次元物質やナノチューブなどの低次元物質、マヨラナ粒子など非自明な準粒子を持つ物質、量子スピン液体など多岐にわたる。そこでは電荷、スピン、軌道、格子の自由度が絡み合って複雑な量子状態が生じ、様々な特異な現象を出現させる。このような量子物質のユニークな性質を理解、開拓するためには、広範な物性物理学、材料科学、ナノテクノロジーの分野の知識の融合が必須である。 この研究会では、将来の日本の物質科学を牽引する幅広い分野の理論・実験研究者が集まり、フランクで自由闊達な議論を行うことで量子物質に関する知見を深めるとともに、新たなアイデアの提供、共同研究の推進、若手研究者の育成を行うことを目的とする。
●会員名簿
(代表) | 越野 幹人 | 大阪大学 大学院理学研究科 | |
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(会員) | 川上 拓人 | 大阪大学 大学院理学研究科 | |
新見 康洋 | 大阪大学 大学院理学研究科 | ||
佐藤 宇史 | 東北大学 材料科学高等研究所 | ||
森本 高裕 | 東京大学 工学系研究科 | ||
関 真一郎 | 東京大学 大学院工学系研究科 総合研究機構 | ||
村上 修一 | 東京工業大学 理学院 | ||
速水 賢 | 北海道大学 理学研究院 | ||
島崎 佑也 | 理化学研究所 創発物性科学研究センター | ||
高村 由起子 | 北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 | ||
宮田 耕充 | 東京都立大学 理学研究科物理学専攻 | ||
塚﨑 敦 | 東京大学 大学院工学系研究科 附属量子相エレクトロニクス研究センター |
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栁瀬 陽一 | 京都大学 理学研究科 | ||
町田 友樹 | 東京大学 生産技術研究所 | ||
2024年4月現在 |