スピントロニクス研究会 (2015年~2017年)
委員長 大谷 義近(東京大学物性研究所教授)
●研究会コンセプト
スピン変換は、角運動量保存則に基づく、電気、光、音、振動、熱の相互変換現象の総称であり、スピントロニクス研究の根幹を担うものである。この中には、スピンホール効果、逆スピンホール効果、スピンゼーベック効果、スピンペルチェ効果、純スピン流誘起磁化反転、絶縁体へのスピン注入、スピン起電力、強磁性超薄膜の磁気異方性電圧制御など、最近発見された関連現象が数多く含まれる。これらのスピン変換現象の多くは、磁性体、非磁性体、半導体、絶縁体等の異種物質の比較的単純な接合界面近傍のナノスケールの領域で発現する。このため、スピン変換現象は優れた汎用性・応用性を持っており、様々な物質の接合種を選択できることから自由度の大きな機能設計が可能である。
本研究会では、日本のスピントロニクス研究の中心メンバーが集まり、こうしたスピン変換現象を遍歴スピン、マグノン、フォノン、フォトンなど多様な粒子・準粒子間の相互変換として実験と理論の両面から統一的な理解を目指し、最終的には新しいスピントロニクス機能を提言することを目標とする。
●会員名簿
(委員長) | 大谷 義近 |
新学術領域研究「ナノスピン変換科学」:URL:http://www.spinconversion.jp/ |
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(会員) | 前川 禎通 | 日本原子力研究開発機構先端基礎研究センター | |
大野 英男 | 東北大学電気通信研究所 | ||
小野 輝男 | 京都大学化学研究所 | ||
門脇 和男 | 筑波大学藻類バイオマス・エネルギーシステム開発研究センター | ||
齊藤 英治 | 東北大学材料科学高等研究所 | ||
新庄 輝也 | 京都大学 名誉教授 | ||
鈴木 義茂 | 大阪大学大学院基礎工学研究科 | ||
高梨 弘毅 | 東北大学金属材料研究所 | ||
永長 直人 | 理化学研究所創発物性科学研究センター | ||
木村 崇 | 九州大学大学院理学研究院 | ||
福間 康裕 | 九州工業大学若手研究者フロンティア研究アカデミー | ||
三谷 誠司 | 物質・材料研究機構環境・エネルギー材料部門 | ||
白石 誠司 | 京都大学大学院工学研究科 | ||
安藤 康夫 | 東北大学大学院工学研究科 | ||
水上 成美 | 東北大学材料科学高等研究所 | ||
多々良 源 | 理化学研究所創発物性科学研究センター | ||
大岩 顕 | 大阪大学産業科学研究所 | ||
村上 修一 | 東京工業大学理学院物理学系 | ||
新見 康洋 | 大阪大学大学院理学研究科 | ||
2017年4月現在 |
●開催状況
2015年度 < 活動報告書 >
・第1回: 2015年6月17日(東京)
・第2回: 2015年12月15日(東京)
・第3回: 2016年3月4日(東京)
2016年度 < 活動報告書 >
・第1回: 2016年6月2日(東京)
・第2回: 2017年2月17日(東京)
2017年度< 活動報告書 >
・第1回: 2017年4月14日(東京)
・第2回: 2017年11月15日(東京)
・第3回: 2018年3月26-27日(宮城)